電通と並ぶ大手広告代理店として「博報堂」は多くのビジネスマンにとってある種の憧れ・転職をしたい企業として名前が上がりやすいでしょう。もしかすると、新卒の時に選考を受験していた方もいるかもしれませんね。
ただし、中途での転職を検討する際には、博報堂が現状どういった企業で、どういった選考対策が必要なのかを考える必要があります。この記事では、「博報堂に転職したい」という方の為にそういった転職にまつわる情報をお伝えさせていただきます。ぜひ、参考にしてみてください。
博報堂の企業情報
- 本社所在地:東京都港区赤坂5丁目3番1号 赤坂Bizタワー
- 代表者:水島正幸
- 設立:1924年2月11日
- 資本金:358億4800万円
- 売上:9,470億54百万円(2017年4月~2018年3月期、連結ベース)
- 事業内容:すべての広告・マーケティングサービス、コンテンツ・ビジネス
赤坂に所在する広告代理店として名前を馳せている博報堂ですが、日本では第2位の売上を誇っています。ただし、1位の電通は売上高1兆円を大きく超えているので、差が大きいのもまた事実です。
博報堂の事業内容/サービス
博報堂のビジネスモデルは「広告代理店」であり、クライアント企業の広告・プロモーションを、仕入れた広告枠を活用しつつ進める形となります。
博報堂の強みとしては「クリエイティブ」と言われており、過去には糸井重里氏、佐藤可士和氏といった著名なクリエイターの方が数多く排出されています。
博報堂の哲学・事業計画
博報堂の代表取締役の水島正幸氏によると、博報堂の哲学とは「生活者発想」と「パートナー主義」であるとあります。
博報堂のフィロソフィーは「生活者発想」と「パートナー主義」です。このフィロソフィーのもと、広告領域のみならず、経営・事業領域から社会イシューまで、クライアントのみなさまの課題解決のために、最適なソリューション・サービスの提供に努めております。
また、
デジタル化の進展によって、生活者が主体的に情報を収集、選別、発信する社会になり、今まで以上に生活者に向き合うことが必要になりました。また、最先端のテクノロジーを活用した商品・サービスが次々と生まれています。こうしたテクノロジーも、生活者の本質的ニーズと掛け合わされてはじめて世の中に大きなインパクトを与えることができます。
とあるように「デジタル化」「テクノロジー」を重視し、現代の潮流に合わせた形で生活者のニーズをつかむこと・クライアントに最適な提案を行うことを目指していることがわかります。近年の広告会社は、データドリブンな提案やクリエイティブの制作を志向する風潮が強いですが、博報堂もその例に漏れず…というところですね。
博報堂の評判・社風
博報堂のVOKERSでの総合評価は「4.12」と高い数字を誇っており、各指標で安定して高評価を受けています。
多い口コミとしては
- 営業の権限が強い
- 個々の意見を尊重する文化
- 労働時間が長い
といったところです。広告代理店は実際のクリエイティブが目立ちますが、実際に最前線でクライアントに接し、全体をマネジメントするのは営業ですので、やはり社内での営業の評価・権限は高いようです。
また、個々の意見を尊重する文化が強く、フラットな組織であることは良い評判としてあげられがちですが、一方で基本的には「クライアントあっての」ビジネス、つまり受注型ビジネスですので、クライアントに振り回される・厳しい叱責を受けることはあります。また、クライアントの要望に応えるため労働時間が長くなることも多いので、営業だと特に労働時間が長くなる傾向にあるようです。
博報堂の募集職種
博報堂で現在募集されている職種は下記の通りです。
アカウントプロデュース(営業職)要員 (博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ)
【契約社員】アカウントプロデュース(営業職)要員の募集について
ストラテジックプラニング要員 (博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ)
マーケティングコンサルティング要員 (博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ)
マーケティング・テクノロジーの開発要員 (博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ)
デジタルマーケティング要員 (博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ)
Webサービス/スマートフォンアプリ 企画・開発プロデュース要員 (博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ)
財務(企業財務のプロフェッショナル)要員(博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ)
財務(グローバルM&Aのプロフェッショナル)要員(博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ)
博報堂では幅広い職種で人材を募集しています。ただし、募集要項は職種によって厳しさが大きく異なっており、アカウントプロデュース(営業)職では経験年数に関する項目はないですが、マーケティングコンサルティングでは3年以上の経験、財務においては5年以上の経験を求められます。
博報堂の年収
転職時の平均年収 : 800〜850万円
社員の平均年収 : 1,088万円
博報堂は平均年収が高いことで有名であり、1,000万円を堂々超えています。また、残業代も支給されるので、若手のうちは残業代によって給与が上がりがち…と言われます。ある程度年功序列的に給与も上がっていくので、じっくり長く一つの企業に勤めたい、という方にとってはその意味でも魅力と言えます。
博報堂の求人情報
dodaの求人をチェックすると、ストラテジックプランニング職での募集(年収600万〜)がありました。マーケティングを元にクライアントへ提案する経験を積む為には最適の仕事と言えるでしょう。
博報堂の福利厚生
福利厚生をチェックすると
- 社内診療所
- 人間ドック(年1回)
- フリーバカンス制度(任意の時期に5連休を取れる制度/年2回)
などなどの制度があり、福利厚生としては充実している方と言えるでしょう。
ただし住宅手当はないので、その点は注意しましょう(広告系の会社にはないところが多いです)。
博報堂に入社するには?
博報堂は中途採用でも人気が高く、合格難易度は決して低くありません。また、職種によって求められる経験・スキルも異なってきますので、博報堂のどの職種に応募するのかについては転職エージェントともよく相談し、選考対策を進めましょう。
ただし、転職エージェントも担当者によって質に違いがあるので、いくつかの転職エージェントに相談しつつ絞り込んでいくと良いでしょう。ぜひ、実りある転職活動を進めてくださいね。