転職活動を行う時に周りからよく聞こえてくる「最初からそうすれば良かった…」ということ。皆さんも聞いたことありませんか?実際にその内容を知らずに転職活動をして失敗している人が、世の中には数多く存在します。
後になってから「そんなの知らなかった…」「誰か教えてよ…」と思っても時すでに遅く…まさに「後の祭り」状態に…。実際に体験した人ならわかるかもしれませんが、その全てを伝えてくれる優しい人が世の中に何人いるか…もしかしたらエージェントの方でも知らない可能性があるので、自身で回避せざるを得ない部分かもしれません。
本記事では、「後の祭り」にならないように、しっかり確認して頂くことを目的に記載しておりますので、その一助になれば幸いです。
目次
転職で失敗しないために気をつけたい10の注意点
転職活動において、失敗しないために気をつけたいことを以下にまとめました。
- 在籍期間中に転職活動を進めること
- 退職時のルールをよく確認しておくこと
- 転職活動はなるべく他言しないこと
- エージェント会社を上手く活用すること
- 自らの「市場価値」を高く見積もり過ぎないこと
- 想像だけで企業を決めないこと
- 採用条件をよく確認すること
- 社風も一つの基準として見ること
- 「今の会社に残る」という選択肢も残しておくこと
- 辞める前に「年金」「保険」について確認しておくこと
この内容について、一つずつ見ていきましょう。
在職期間中に転職活動を進めること
転職活動の際によく耳にするのが「先に退職をしてきたはいいが、転職先がなかなか決まらず、時間もお金も困った」というケース。「超絶ブラック企業につき今すぐ辞める必要がある」「会社の倒産で失業」など、急を要する場面以外では、なるべく在職期間中に活動を進めるようにしましょう。
上記のように長期化による金銭面での負担は深刻で、辞めてしまっての転職活動だと、生活費もバカになりません。都内一人暮らしの方だと、大凡生活費で20万/月程。これが1,2ヶ月程度であれば貯蓄で問題ないかもしれませんが、半年、1年になってくると…想像もしたくないですね。
失業給付金を支給してもらうというのも一つの手ではありますが、「自主退職」の場合は基本的に退職後3ヶ月目以降の支給開始になりますので、少し注意が必要です。(企業側の都合での退職の場合は翌月からの支給になる可能性がありますので、お近くのハローワークにて確認してみてください)
※企業側の都合とは:例えば、「後任者として内定を出していた方が急遽辞退され、やむ無く退職日が1ヶ月ズレた」などの場合、企業側の都合という事案になります。
退職時のルールをよく確認しておくこと
いざ「転職が決まって、辞められる!」となった時に、気をつけるべきこととして、「退職のスケジュールを考えていなかった」ということが挙げられます。意外とここを忘れて進めてしまったという失敗談をよく聞きますので、注意したいところ。
なぜ気をつける必要があるのか?退職には決まった手順が存在します。
- 退職の意思を会社側に伝える
- 退職の時期などの交渉
- 退職届の提出
- 引き継ぎ
- 社内外への挨拶
大凡どの企業でもこの流れになります。企業の就業規則によっても少し変わってきますが、退職届提出後1ヶ月〜2ヶ月後に退職というケースが多いかと思います。これも基本的にはという部分ですので、引き継ぎの関係や後任者選定などの関係で前後する可能性もあります。
ですので、うまく転職活動が進み来月から次の会社で働く!となっても、現在の会社の都合でその時期に退職できない可能性もありますので、ルールをよく確認しておく必要があります。
転職活動はなるべく他言しないこと
社内の人にはなるべく転職活動をしているということは言わないようにしましょう。気まずくなることもありますし、根掘り葉掘り聞かれめんどうくさくなる可能性があります。また、転職活動をしなくなった場合にも、「あれ?辞めるんじゃなかったの?」というような気まずい状況にもなりかねません…。
逆に、すごく引き止められるケースもありますが、「自身の能力」なのか「管理者の都合」なのか、その辺りでも少し異なってきますので、気をつけてください。管理側からすると管理下の者が退職するとなると、少なからず自身の社内評価に影響しますので、無駄に引き止められたりすることもあります。
エージェント会社を上手く活用すること
転職活動に慣れている方であれば問題ありませんが、そうではない場合、今回が初めての転職活動や以前上手くいかなかった人は、エージェント会社を活用するようにしましょう。
転職エージェントとは?
転職エージェントとは、無料で利用できる登録制の転職サポートサービスであり、登録者一人一人に担当者が付き、転職までのサポートをしてくれます。
転職エージェントを活用するメリット
転職エージェントを使うメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- どんな企業に転職すればいいかアドバイスを聞ける
- 自身の経験やスキルでの市場価値を教えてくれる
- 履歴書の添削なども依頼できる
- 面接でのアピールポイントを考えてくれる
- そもそも転職すべきかどうか一緒に考えてくれる
転職活動をする際、一人では答えを出しにくいことでも、親身になって相談に乗ってくれるのは非常に心強いですよね。周りの友人達にも相談しにくいという方も多いと思いますので、転職エージェントを上手く活用することで、転職もスムーズに進めることができるでしょう。
おすすめの転職エージェント
エージェント会社にも様々あり、選ぶのにも一苦労。そんな方のために、おすすめのエージェントを下記に記載します。もちろん無料で利用できますので、2,3社程登録をしてみて、担当者の対応などを比較して進めていくのもアリかと思います。
自らの「市場価値」を高く見積もり過ぎないこと
「自分の経験ならマネージャー以上じゃないと無理」「年収は◯◯万円以上」など、もし実力以上の目標を設定し転職活動を行うと、失敗に繋がる可能性があります。目標を持つことは大事ですが、スキルや経歴に見合ったところにする必要があります。
「市場価値」を高く見積もりがちな2つのポイント
- 大企業からの転職
- 有資格者
この2点について、どちらも素晴らしい経歴ですしスキルになります。しかし、大企業出身だからと言って実力が保証されているというわけではありませんし、資格を持っているからと言って実務経験が無ければ、なかなか評価はされない可能性があります。
自身の「市場価値」を高く見積もり過ぎず、適正に判断できるようにしましょう。
想像だけで企業を決めないこと
「大手企業だから安心」「有名企業だから受ける」など、こういった自身の想像だけで企業選びを行うと、失敗するリスクが高くなります。入ってみてから「こんなはずじゃなかった」「良い顔してるのは表向きだけでブラック企業だった」なんてことになっても後悔先に立たず状態…。
なぜ退職しようと考えたのか?どうして次の会社を選んだのか?
しっかりと自分の中で納得できるように、決めていくことをおすすめします。自己分析、業界分析含めて、「なぜ?」ということを繰り返し自問自答することで、後悔の無い選択肢を見つけることができると思います。
採用条件をよく確認すること
給与、労働時間、残業の有無、手当、契約形態、勤務地など、求人票含めしっかり確認をしましょう。いざ入社が決まってから「そんなの聞いてないよ…」とならないためにも大事なことになります。
求人票と採用時の条件が違う…なんてこともありますので、しつこいくらいに確認することをおすすめします。なんとなくで進めてしまうほど怖いものはありません。エージェントが入っている場合は、担当者に確認するのも一つの手です。
社風も一つの基準として見ること
転職理由として最も多いのが「人間関係」。そのくらい企業で働く中では人との関わり方が影響してきます。そうは言っても、入るまではどんな人がいるのか、なかなか知るのは難しいところ。
中に入ってみると「軍隊みたいな雰囲気」「サービス残業だらけ」「超体育会系」「男女関係のもつれで社内全体がギスギス」など、目も当てられない状態だと何のために転職をしたのかわからなくなりそうです。
そうならないためにも、口コミサイトで確認したり、OB訪問をしたりして、中の様子を確認することをおすすめします。
「今の会社に残る」という選択肢も残しておくこと
転職活動をしていると「あれ?うちの会社もしかして意外と良いのかも…」など、今の会社の見え方が変わってきたりします。その時に、少し立ち止まって見られるように、「今の会社に残る」という選択肢も残しておくことをおすすめします。
一時の感情で「辞めてやる!」と退職届を出すのではなく、しっかり納得した上で退職になるようにしておきましょう。怒りのMaxも6秒間のみなんてことも言われますので、冷静に考えられるように、選択肢を複数持つということも大事です。
辞める前に「年金」や「保険」について確認しておくこと
企業に属しているとあまり気になりませんが、1日でも属さないようになると、「年金」や「保険」についての手続きが発生しますので、注意が必要です。
ちなみに退職と転職がほぼ同時期にできる場合は、転職先の企業で手続きや指示があるので、自身で手続きを行う手間はそこまでありません。気をつける必要があるのは、あくまで退職と転職時期が異なる場合です。
ですので、もし退職時期などに迷った場合は、「入社日の前日」を退職日にすることで、煩わしい手続きを回避できると覚えておいてください。
まとめ
以上が、転職で失敗しないために気をつけたい10の注意点です。
当たり前に感じることもあるかもしれませんが、初めての転職だと意外と抜けてしまい、後悔したという話はよく聞きます。そうならないためにも、これを読んでいる皆様は、失敗しないように頭の片隅に置いておいてください。自分に合った素敵な会社に転職できるように頑張りましょう!