希望にあった企業を転職サイト等でみつけてエントリーしても、なかなか書類選考が通らず、面接まで行き着けないなんてこともありますよね。せっかく準備して送っても、書類選考で落ちてしまうと、何となく気分が落ち込んだり、自信がなくなったりしてしまいます。
ここでは転職の書類選考で落ちる理由を確認して、書類選考を通過するためにチェックしたいことをお伝えします。
「どこを修正すれば良いのかわからない」、「やっぱり未経験だからかな」と立ち止まってしまう前に、もう一度書類を見つめ直してブラッシュアップしてみませんか。
目次
書類選考でチェックされる項目とは
書類選考ではどんな項目がチェックされているのでしょうか。
「採用担当者へのアンケート調査(リクナビNEXT)」から応募書類で重視されている項目をご紹介します。
履歴書で重視されるされる項目
- 1位:志望動機……70%
- 2位:自己PR……67%
- 3位:免許資格……38%
- 4位:希望条件……30%
- 5位:学歴……17%
1番多いのは「志望動機」で、その次に多いのは「自己PR」です。
学歴や免許資格は書類作成時にはどうにもなりませんが、「意欲が伝わる志望動機」「あなたの能力・人柄が伝わる自己PR」を目指して書類を見直したいですね。
職務経歴書でチェックされる項目
- 1位:仕事内容……62%
- 2位:仕事への取り組む姿勢……51%
- 3位:成果(実績・周囲への影響)……38%
- 4位:取り組んだ期間……33%
- 5位:仕事を通じて学んだ事……28%
1番多いのは「仕事内容」で、その次に多いのは「仕事への取り組み姿勢」です。
「仕事内容」の書き方の決まりはありませんが、以下の項目をまとめるとわかりやすいでしょう。
- 役職や役割
- 具体的な仕事内容
- 成果や実績(数値があるとさらに良い)
異業種への転職を希望されている方は「専門用語」にも注意しましょう。
長い文章は読みにくいので、箇条書きや数値を使うのも効果的です。なるべく読みやすい文章になるように、こちらも見直したいですね。また、職務経歴書は1〜2枚までにまとめるようにしましょう。
参考: 書類選考を通過するために知っておきたいこと (リクナビNEXT)
書類選考で落ちる5つの理由
書類選考の通過基準は企業によってそれぞれですが、多いものを以下にあげました。応募条件には合っているのに書類選考に落ちてしまう、落ちる原因がわからない人は参考にして書類の内容を見直してみましょう。
- 提出書類に不備がある
- 募集条件(経験・スキル)と一致しない
- 希望条件が合わない
- 人柄や入社意欲が伝わっていない
- 他の応募者との比較の結果
1. 提出書類に不備がある
応募の際に、履歴書や職務経歴書などを提出しますが、企業によっては条件が指定されている場合があります。そこで、「形式に合わない書類」を提出していたり、誤字脱字や全半角を統一していないなど、何かしらの不備がある「読みにくい書類」を提出したりすると、最低限のマナーを守れないと見なされて選考外になってしまうことが多いのです。
自分で作成した応募書類は、本人も気づかない誤字脱字や、具体性がなくわかりにくい部分も出てきます。
誤字脱字はツールなどを使ってチェックしておきます。内容については、自分で確認した後に友人やご家族などにみてもらうと良いでしょう。客観的にみてもらうことで、気づけなかったミスや足りない内容に気づくこともあるでしょう。添削してくれるサービスも利用すると良いですね。
採用担当者は限られた時間で多くの書類に目を通さなければなりません。チェックをしっかりして「不備がなく、読みやすい」応募書類を送りましょう。
2. 募集条件(経験・スキル)と一致しない
中途採用では、「実務経験」、「資格の保有」、「必須スキル」など、求人票に応募条件を記載しています。未経験応募可能の求人でも必須スキルがある場合もありますよね。
応募条件を満たしていない場合、選考から外されてしまうことがあります。
もちろん、企業が会ってみたいと思う要素が応募書類にあれば通過する可能性もあります。経験やスキルにはどんなものがあるのでしょうか。例として以下に挙げます。
- 語学力(語学レベルを明記)
- パソコンスキル(使用できるソフトやレベルなどを明記)
- 専門的業務の経験(具体的な業務名を明記 例:経理事務、商品開発など)
- マネジメント経験(人数など具体的なマネジメント経験を明記)
- コミュニケーション能力(接客やチームで連携した業務経験を明記)
なお、社会経験が少ない方や異業種に転職される方は基礎的なスキルをアピールしてみましょう。
- ビジネスマナー(顧客対応や研修を受けた経験など)
- ヒューマンスキル(責任感、柔軟性、協調性など)
- ビジネススキル(プレゼンテーション能力やタスク管理など)
様々な業務において活かせるスキルです。これまでのご自身の経験を振り返って何かアピールできないか探してみましょう。
そして、「企業に対してどんな貢献ができるのか」というご自身の「強み」をしっかり伝える職務経歴書を作成したいですね。
3. 希望条件が合わない
勤務地や役職、職種などの希望条件が合わないと書類選考が通らない場合があります。前提として、求人内容をよく確認して、希望と合致した求人を選ぶことが基本です。
どうしても譲れない条件であればやむを得ませんが、勤務条件や待遇に関して希望がある場合でも、基本的には本人希望記入欄には「貴社の規定に従います」と記入することをおすすめします。なぜならば、選考が進んでいくと、面接官や人事担当者と待遇や勤務条件などについて、すり合わせできる機会があるからです。
4. 人柄や入社意欲が伝わっていない
採用担当者に興味を持ってもらうには、意欲や人柄が伝わるような書類にしましょう。経歴やスキルをただ記載しているだけでは、なかなか伝えることはできません。応募先企業への入社意欲や、「責任感が強い」、「コミュニケーション能力が高い」などのご自身の「長所」が伝わっていないと、書類選考通過の決め手がないので、見送りになってしまいます。
また、入社意欲を伝えるには、応募する企業のことを知らなければなりません。企業のWEBサイトや求人などを必ずチェックして、事前に「どんな人物が求められているのか」を理解しておきましょう。
また、業界内での応募企業の立ち位置、応募企業の何が「強み」なのかも合わせて調べておきたいですね。
書類に不備がなくて、応募条件も満たしているのに書類選考に落ちる人はこの点をもう一度見直してみてはいかがでしょうか。
また、転職において大事にしていること(転職の軸)も明確にしておきましょう。「志望動機」でも「自己PR」でも一貫性を持たせないと企業に見抜かれてしまいます。
5. 他の応募者との比較の結果
一つの求人に多数の応募があるため、スキル・経験を満たしていても、さらに条件に合う応募者がいれば、比較の結果、見送りになってしまいます。ただ、前述した通り、企業側に会ってみたいと思わせれば通過できる可能性もあるので、目に留めてもらえるよう書類を充実させていきましょう。
書類選考はどのくらい通過するの?
そもそも、書類選考はどのくらい通過するのでしょうか?
もちろん企業や職種、募集人数によっても変わりますが、一般的に通過率は「30~50%」と言われています。書類選考の難易度は高いですね。言ってみれば、半分以上の人が書類選考で絞られていますので、落ち込まずに次の企業の応募に進んでいきましょう。
ちなみに、20代の転職では可能性が重視されるので、書類選考以降で見極められることが多く、書類選考は通過しやすいと考えられます。
年齢が上がるほど転職者に求める条件やスキルが高くなるため、30代以降になると書類選考を通過する割合が次第に低下する傾向にあります。
書類選考で落ちる時にチェックしたいことまとめ
書類選考で企業が重視している項目や落ちる理由についてご紹介しました。まずは自分の経験・スキルを振り返り、企業研究をして書類を見直してみましょう。
私も自分の応募書類が不十分であったなと感じたので、見直したいと思います。
面接に進んで希望の仕事で働けるように、より魅力のある書類を作成して転職活動を進めましょう。
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