リクルート住まいカンパニーは、リクルートグループの中で「住宅関連領域」のサービスを取り扱っている会社です。取り組んでいる事業規模の大きさ・成長できる環境・女性でも働きやすい環境ということで、新卒からも人気の高い企業です。
そんなリクルート住まいカンパニーへの転職を考えている方のために、同社の事業内容や社風、さらには中途採用の選考にあたって必要な情報をお伝えさせていただきます。
目次
リクルート住まいカンパニーの事業内容/サービス
リクルート住まいカンパニーなその企業名より、『SUUMO』というブランドネームの方が有名なのではないでしょうか?「お家探しは、スーモ」というCMのフレーズでもわかるように、住宅検討者に対しての情報提供が同社の主な事業内容となります。
より詳しく言うと、リクルート住まいカンパニーの事業は「集客メディア」の展開です。広告メディアといっても、内訳としては下記の3つ。
- 情報誌
- ネットポータル
- カウンター
リクルートは基本的に上記3つのカテゴリのサービスを「集客手段」としてクライアントに提案し、マネタイズを行っています。昔は情報誌(フリーペーパーや雑誌)が中心でしたが、最近はネットポータルの商品への注力が目立っています。
リクルート住まいカンパニーの扱っている住宅領域
「住宅領域を扱っている」と広く言いましたが、より細かく言うとリクルート住まいカンパニーがサービスを展開している領域は下記のように分けられます。
- 賃貸
- 新築分譲マンション
- 中古マンション
- 注文住宅
- リフォーム
- マンション/注文カウンター
なじみ深いのは賃貸領域ですね。家探しをする時にPCやスマホで検索をすると、大体の方がSUUMOにたどり着くのではないでしょうか。
一方でマンションや注文住宅など、家を買う・家を建てるといった部分においても、SUUMOはカスタマー(=ユーザー)に情報を提供し、お問い合わせなどの反響をクライアントに届けることで、対価をもらっています。
リクルート住まいカンパニーの評判・社風
リクルート住まいカンパニーの口コミサービスVOKERSでの総合点は「4.45」と、非常に高い数字を誇っています。
多い評判としては下記のとおり。
- 成長できる環境
- 風通しのよい組織
- 社員の士気が高い
非常に良い評判・口コミが多い一方で、カルチャーが独特なため合う・合わないは人によって大きいかも?という声も。
女性にも働きやすい環境
リクルート住まいカンパニーは育休・産休といった制度が整っており、リモートワークで業務をすることも認められやすい環境なので、女性の方にとっても非常に働きやすいと言えます。
制度だけ整っていて実際には周りの目が気になったり、なかなか利用できない…という企業も多いですが、この会社においてはその心配は全くありません。社員における女性の割合も多いので、むしろ積極的に応援してくれます。
リクルート住まいカンパニーの職種
リクルート住まいカンパニーの正社員での職種としては、下記が挙げられます。
- 法人営業
- 経営企画(事業推進)
- 商品企画
主に募集が多いのは法人営業、クライアントである不動産会社にSUUMOの商品の価値を提案するのが主な業務です。不動産会社と言っても街の昔ながらの不動産屋さんもあれば、大東建託や三井不動産といった大企業もあるので、大きく社会に関わることのできる仕事と言えます。また、SUUMOは不動産業界においては最も大きなサービスですので、不動産にまつわるデータはどこよりも充実しています。それを元にクライアントに提案する面白みはこの会社でしか味わえないものと言えます。
一方、経営企画(リクルートでは「事業推進」と呼ぶことが多いです)の職種では、定量に基づいて事業計画の策定と推進を行います。コンサル出身の中途社員も多いですが、事業会社故に各部署との連携・合意形成が何よりも重要であるため、ロジカルさ・分析力だけではなく、コミュニケーション力も強く求められます。
商品企画は「NB(ネットビジネス)」と「マガジンビジネス」とに分かれます(後者は情報誌を作る事業部です)。NB・マガジンビジネス部ともに商品を作る側の部署となるので直接クライアントに向き合うわけではないのですが、クライアント目線・カスタマー目線をしっかりと持つことが求められます。そういった目線が抜けていると営業側の厳しいフィードバックを受けるので、いかにカスタマーやクライアントに価値を届けるのか?を考え続ける姿勢を営業以上に求められます。
契約社員としての入社
リクルート住まいカンパニーにはCD(キャリアデザイン)職という、3年で任期が切れる契約社員としての入社コースがあります。結果を出せば正社員登用の道もありますが、給与水準が低く登用の基準も曖昧(時期、上長のタイプによる)ため、契約社員としての入社はあまりオススメできません。
リクルート住まいカンパニーの年収
- メンバー(入社1~5年目):600万程度
- リーダー:700~800万程度
- GM:1,000万〜
リクルート住まいカンパニーでの年収は「給与+賞与」で決まり、基本的には自身の「ミッショングレード」によって決まります(ですので、上記の年収例はあくまで相場です)。これは、任される仕事がより責任が重い難しいものになればなるほど上がるもので、年功序列では全くありません。
ミッショングレードは半期に一回変わるため、半年ごとに昇級・昇格のチャンスがあります。半期の初めに設定された目標(ミッションシート)を、最終的にどれだけ達成できたのかを定量・定性のそれぞれで上長とすり合わせ・査定を受けるのが一般的な流れです。
リクルート住まいカンパニーは基本的には実力主義
働きやすい、風通しがよい、成長できる…といった耳あたりの良い評判が多いので勘違いされがちですが、決してリクルート住まいカンパニーは「楽」な会社ではありません。
成長すればするほど新たなミッションを与えられ、それをしっかりとやり切らなければ良い評価は受けられません。社員の年齢は比較的若いですが、それは結果を出せなかった中堅層が転職するケースが多いからとも言えます (もちろんネガティブな理由ばかりではないですが)。
逆に言うと、常に成長を志し、実直に仕事に取り組み続けられれば早期に管理職・役職につくことが可能です。早いと入社4、5年目でGM(一般企業いう課長)、30台前半で部長、30台半ばで取締役のDD(Division Director)に就任した方もいます。
リクルート住まいカンパニーの選考
リクルート住まいカンパニーの選考は面接が非常に重視されます。GM、部長、DDといった役職者との面接の中で、会社への相性の良さを測られます。将来の目標・キャリアイメージを聞かれる一方で、過去(幼少期〜前職)のことを深堀りすることも多いので、やや対策しにくい選考と言えます。
リクルート住まいカンパニーの求める人物像
リクルート住まいカンパニーは「健全な猜疑心」を持った、成長への意志のある人材を求めます。なので、「今の会社に不満があるから転職したい」といった気持ちであったり、「言われたことをただやることが得意です」といった人材は、入社は難しいと言えます。
リクルート住まいカンパニーに入社するには?
リクルート住まいカンパニーに関する情報をお伝えさせて頂きましたが、その特徴は伝わったでしょうか?社風・制度に関する評判は非常に高い一方で、リクルートグループらしい独特のカルチャーが強いことがわかります。ただ、常に成長を求められる環境は、成長志向の強い人にとってはとても恵まれた環境と言えます。
選考にあたっては面接が重要となるため、転職エージェントと相談した上で模擬面接などの対策を行うのが良いでしょう。また、リクルートは社風に合うタイプ・合わないタイプが非常に顕著なため、そもそも受験するのがよいのかどうか、経験の多いエージェントに客観的な意見を求めるのがオススメです。