新卒の就活面接では、面接で何を話すか…以上に「ちゃんとしたマナーで面接を受けなきゃ」という意識が強かったのではないでしょうか。転職面接でももちろん、しっかりとしたビジネスマナーができているかは重視されます。むしろ、新卒の時と違い「社会人としての常識がある」という前提で面接官も接してきますので、マナーに関しては特に注意して振る舞う必要があります。
ただ、まだ社会人経験が浅い中で転職面接に望む方などは、どういった点に気をつければいいのかわからない部分もあると思います。ですので、この記事では転職面接で気をつけるべきマナーについてご紹介いたします。転職活動中の方、面接を受ける予定のある方はぜひ参考にしてみてください。
目次
転職面接前日までに気をつけるべきマナー
チェックポイント:服装・身だしなみ
まずは、面接で着ていく服を確実に準備していきましょう。企業から特段の指定がない限りスーツが無難とは思いますが、革靴が汚れていないかなど細かい部分も合わせてチェックしていきましょう。
また、髪型なども要チェックです。内勤で働いてた方ですと髪型に指定がないことも多いですが、面接の際には念のため気にしておきましょう。
チェックポイント:持ち物
服装とは別に、何を持っていくのかに関しても気をつけるべきポイント。当日提出すべき書類などを持っていくのもちろん、念のため現職の名刺なども持っていきましょう。
また、最近ですと時計を使う機会も少ないですが、面接においては腕時計をマナーの一環として身につけておくのがよいでしょう。
転職面接直前までに気をつけるべきマナー
チェックポイント:到着時間
転職面接にあたっては事前に集合時間を伝えられていると思いますが、念のため20~15分前にはつけるように移動しましょう。電車は人身事故などで停まることも多いですし、突発的な事由で遅刻・面接官の心象を悪くしてしまうのは避けたいところです。
少し早めにつけば、近くのコンビニなどで少し時間を潰したり、トイレで身だしなみをチェックしたりする時間もとれるので、『時間厳守』は何よりも肝に銘じておきましょう。そのためにも、腕時計をつけておくのも重要ですね。
チェックポイント:携帯電話の電源
転職面接に赴くまでに、携帯電話の電源は切っておくようにしましょう。マナーモードでも、電話がなってしまうと長い間いバイブ音が響き、面接官の耳に入る可能性もありますので、電源を落とすのが望ましいでしょう。
チェックポイント:冬場はアウターを脱いでから入館
冬場はアウターを着て移動すると思いますが、アウターはビルに入館する前に脱ぐのがマナーです。営業経験のある方であれば知っているこのマナーですが、そういった経験がないと知らない場合もあるので、留意しておきましょう。
転職面接中に気をつけるべきマナー
転職面接の部屋に実際に入室し、面接を終えるまでのマナーについて、チェックしましょう。
チェックポイント:入室時のマナー
入室時はまず「ノックを三回」します。中から「どうぞ」という声がかけられたら、「失礼します」と行ってから入室をします。
入室後、ドアは両手でしっかりと閉めましょう。焦って挨拶をしようとするとドアを閉めるのも中途半場に片手でやってしまいがちなので、まずはドアを閉めること集中しましょう。
チェックポイント:挨拶の順序
ドアを閉めた後は、しっかりとまず名乗り上げ、そのあと一例をする…という順序で挨拶をします。同時に行うのではなく、順番に行うのがポイントです。
チェックポイント:着席にあたってのマナー
挨拶を終えたら用意された席まで移動し「どうぞおかけください」と声をかけられた後に着席します。間違っても、声をかけられるより先に座ってはいけません。
持参したカバンは足元、もしくは椅子に立てかけましょう。コートなどは背もたれにかけるのが無難です。また、メモ・面接中に提出するよう伝えらていた書類などはカバンから出して膝の上においておきます。
チェックポイント:面接中のマナー
面接中のマナーは、新卒の時とほぼ一緒ですが、まずははっきりと面接官の目を見て話しましょう。あまり慣れていない方だと目線を逸らしがちだったり、ぼそぼそと喋ってしまうこともあるのですが、ここに関しては事前に模擬面接の時間をとってでも矯正しておきましょう。
外資の、ロジカルシンキング力などを試す面接以外では、基本的に面接では最初の印象が非常に重要となってきます。せっかくアピールできるスキルや経歴があっても、面接の印象が原因でそれが伝わらなければもったいないので、面接時に求められる所作はしっかりと身につけておきましょう。
また、面接中に自分たちの方から面接官に質問する時間もあると思いますが、それに答えてもらう際にはメモをとるようにしましょう。丁寧にメモをとる姿勢は好評価にも繋がりますので、手帳・ペンを忘れず持っていくようにしましょう。
チェックポイント:退席時のマナー
面接が無事終わったら、時間をもらったことにしっかりと感謝を述べた後、立ち上がって一礼するのが一般的な流れです。荷物を持ってドアの前まで移動したら、もう一度面接官の方を向いて「失礼しました」ともう一礼し、退席しましょう。
ただし、場合によっては面接官がエレベーターの前まで見送ってくれることがあると思います。その際には、エレベーターに乗った後ドアが閉まる前に一礼し、ドアが閉まるまでの間頭は下げておきましょう。
転職面接終了後に気をつけるべきマナー
転職面接が終わったら、その当時中にお礼のメール送信しましょう。新卒採用では応募者も多いのであまり重要視されないマナーですが、中途面接では意識して行うようにするのがベターです。
まとめ
転職面接で気をつけるマナーも、基本的には新卒採用時の面接と大きくは違いません。ただし、それができていない時の心象の悪さは比ではありません。転職者に改めてビジネスマナー研修を受講させることもありませんし、基本的に転職者がビジネスマナーを身につけているのは企業側からすると「当たり前」のことです。
しっかりと伝えたいことを伝え、聞きたいことを聞く。転職面接がそういう場になるよう、最低限のマナーはしっかりと身につけた上で臨みましょう。もしも不安がある場合は、事前に転職エージェントと模擬面接の時間とったり、面接について相談しておくようにしましょう。
「時間なんてスマホでチェックできるよ!」という気持ちもわかるのですが、充電し忘れて電源が切れるケースなども考えると、無難に腕時計をつけていったほうがよいでしょう。