日本の2大広告代理店といえば、電通と博報堂。ただ、この二社に続く存在であるADK(アサツー・ディー・ケー)も、新卒・中途ともに人気の企業です。その理由の一つとして、ドラえもんなどの「アニメコンテンツ」に同社が強みを持っていることが理由として挙げられます。
また、ADKは2018年に外資のベインキャピタルというファンドに買収(TOB)され、新たな体制で自社の成長に挑む形となります。TOBにより一度上場を廃止したことからも、株主の意見・意向に極端に左右されない形での経営判断を進めていく意向が強いことがわかります。
そんな新たな挑戦に取り組むADKへの転職を志向する方のために、ADKの基本的な企業情報や選考についてなどを、ご紹介させていただきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
ADKの企業情報
- 商号 :株式会社ADKホールディングス(英語表記:ADK Holdings Inc.)
- 設立 :1956年(昭和31年)3月19日※前身である株式会社旭通信社創業
- 所在地 :東京都港区虎ノ門1丁目23番1号 虎ノ門ヒルズ森タワー
- 事業内容:グループ全体戦略・運営方針の立案ならびに事業会社の管理・監督、
およびグループのバックオフィス機能などを提供する純粋持株会社
ADKはホールディングス制を敷いており、ADKホールディングスに紐づく形で
の3つのグループ会社が存在する形となります。この形になったのは2019年1月からなので、ご存知でなかった方はしっかりとインプットしておきましょう。
ADKの事業内容・サービス
ADKは総合広告代理店ですので、クライアントの集客課題に対して広告等を通してソリューションを提案するのが主力事業です。ただし、ADKで特徴的なのはアニメコンテンツ関連の企画・制作事業。特に有名なのはドラえもんですが、その他にもクレヨンしんちゃん、ワンピースといった超有名作品にも関わっています。
電通、博報堂には売上規模で劣るものの、こういったADKならではの事業が、転職検討者にとっては気になるところであるようです。
ただし、主力である広告代理店事業は、基本的には「業務委託」の仕事であり、クライアントあっての仕事。ですのでクライアント都合で業務時間が長引いたり、酒の席に付き合わされる…といったことがありうることは、頭に留めておいた方がよいでしょう (特に、営業職)。
ADKの年収・給与条件
ADKは上場廃止をしたため、平均年収に関する信頼性の高い情報は見つかりません。ただ、有価証券報告書を元に算出したところ、だいたい750~800万円程度のようです。
ADKの福利厚生
採用ページで確認すると、ADKの福利厚生は主に下記の通りとなっています。
- 雇用保険
- 労災保険
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 財形貯蓄制度
- 住宅資金等各種社内融資
- 各種契約施設
基本的な福利厚生は一通り揃っていますね。「各種契約施設」の中にはスポーツ施設なども含まれるので、休日に運動することを趣味にしている方にとっては魅力的ですね。一方で、メーカーなどに多い住宅手当・補助はありませんので、その点は留意しておきましょう。
ADKの口コミ・評判
ADKの評判には、ややネガティブな意見も多くなっています。もちろん業界大手の代理店なので諸条件は良いのですが、上にそびえる電通・博報堂との差が大きいのがその特徴のようです。ただ一方で、経費を比較的自由に使える点、研修制度が充実している点などは良い評判が目立ちます。
仕事に関しては、面白さ・やりがいと大変さが裏表。広告業界の仕事はコンペで他社と競い合うものも多いので、プレッシャーも大きいと言えます。
ADKの募集職種・求人
ADKの公式ページで募集されている職種は、下記の通りです。
- アカウント・エグゼクティブ(営業職)
- ダイレクトビジネス
- メディア
- インタラクティブ・メディア
- クリエイティブ
- プランナー
- データサイエンス
- コンテンツビジネス
- コーポレート
- ITポジション
- エンジニア
幅広く様々な職種で募集をしています。広告業界は比較的人材の流動性が高いこともあり、転職のチャンスも多いと言えます。自分のスキル・経験から鑑みて、チャレンジできそうな求人に関してはぜひ選考対策を練った後に受験してみると良いでしょう。
ADKへの転職を成功させるためのポイント
総合広告代理店は転職検討者からの人気も高く、ADKに関しても、転職を考えるならしっかりとした対策を取る必要があります。そのため、細かい選考対策を考えていく上ではプロである転職エージェントに相談するのがベストです。ここからは、おすすめの転職エージェントをご紹介します。
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、求人総数の多さがまず挙げられます。ネームバリューが強いので、転職検討者にとって安心感があるのはもちろんのこと、人材を探している企業側もリクルートに求人を預けたい…という考えになります。
リクルートグループはもともと求人領域から始まった会社なので、リクルートエージェントやリクルートキャリアのような人材領域には特に力を入れています。転職エージェントの転職検討者へのサポートも充実しているので、ADKのように転職難易度の高い企業を受験する際には、頼りたいエージェントということができます。
doda
『doda』はパーソルキャリアという会社の運営する転職エージェントです。
職務経歴書や面接対策などの実践的な選考に関するアドバイス・サポートも充実しているので、転職エージェント検討の際には真っ先に候補に上がってくると言ってよいでしょう。リクルートエージェントと同様に総合型・大手の転職エージェントですが、その分転職検討者にとっては安心感のあるエージェントということができるでしょう。
パソナキャリア
人材派遣事業を手がけるパソナキャリアは、リクルートエージェント・dodaに比べると求人数は劣りますが、その分転職検討者、特に「キャリアアップを志向している」方へのサポートを徹底しています。
アピールポイントにも記載されいますが「年収UP率は67.1%」となっており、より良い条件での転職を実現するだけのマッチングサポートと、企業側への給与交渉への強さが見て取れます。転職時には、できれば年収アップを実現したいところ。悔いのない転職を実現するために、パソナキャリアは大きく力になってくれることでしょう。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、ここまで紹介してきた転職エージェントに比べるとはっきり言って求人数では見劣りします。
ただし一点特徴があり、新卒採用メディアとしての「マイナビ」での企業との結びつきを生かし、第二新卒・既卒への求人紹介で強みを発揮することができます。ですので、左記に当てはまる方、もしくは20代でスキルにはまだちょっと自信はないが、早い段階での電通への転職を検討している…という方は、ぜひ活用してみてください。
まとめ
転職活動は、ひとりでは難しい部分、そして精神的にも苦しい部分があります。それは、難関企業への転職を検討する場合により一層顕著となります。ですので、転職サイトを一通り見た後は転職に関するプロである「転職エージェント」をうまく活用しながら進めるのが良いでしょう。
ADKはベインキャピタルによるTOBを受け入れ、大きな転換期を迎えています。その転換点において、どういった事業に注力し、成長していくのかを内部から関与できれば、大きな成長につながることは間違いありません。ぜひ、いい形で選考に臨めるよう、頑張ってみてくださいね。