ロジカルシンキング研修を企業で導入しているケースは少なくないかと思います。一方、業界によっては『そもそもロジカルって何?』という状態の方が多い場合も見受けられるかと。
悲しいことに、この『ロジカルって何?』の方たちが転職活動をしようとすると、大半の企業が面接で論理的思考性があるのかないのかでジャッジメントしていることが多いのでなかなか面接に受からないという自体が発生したりもします。
今日は、この論理的思考性がある人たちの特徴をご紹介するとともに、ロジカルシンキングがビジネスにおいて大事と言われていることを考えていきたいと思います。
目次
論理的思考性がある人の特徴①『説明が上手』
ビジネスシーンでもプライベートでも説明が上手な気がします…
なぜ?
論理とは根拠から主張(結論)を導く思考のプロセスのことを言います。論理的思考性がある人は無意識か、意識的かわかりかねますが、何か説明をするときには根拠・背景を添えて伝えることをしています。
例えば、会社の朝会でA部署では『明日からマスク配布とアルコール消毒液の設置を実施します。先週あたりからインフルエンザが流行りだしているので、少しでも予防につながればという計らいです。みなさん使ってくださいねー』というとします。
B部署では『明日からマスク配布とアルコール消毒液の設置を実施します。理由としては先週あたりからインフルエンザが流行りだしているというところなのですが。インフルエンザの感染経路は2つあるらしく、1つは飛沫感染という咳やくしゃみでうつるケース、もう一つは接触感染という、感染者がウィルスがついた手でどこかを触り、そこを誰かが触ってしまってうつるケースです。そのため、当社では予防として2つの処置をとりました。すでにインフルエンザと診断されてお休みの方もおられ、今日出勤している方の中にもまだ、発症してないけど潜伏してるっていう方もいるかもしれないので、拡散しない・予防するという意味でみなさん使ってくださいねー』としっかりと説明がなされました。
インフルエンザの流行に伴ってマスクだけではなく、アルコール消毒液の設置までも実施したのかが、とてもわかりやすかった上に、納得感があったので、しっかりと『使わなくては!』という意識を聞き手側に与えられたと思います。
論理的思考性がある人の特徴②『困難を乗り越える方法を考え出すのが上手』
何か困難・問題にぶち当たると誰よりも先に最適解を出すか、最適解を導こうと頭をフル回転させ、とっても妥当な解にたどり着ける人が多いような気がします。俗にいう『よく相談される人』がそれに当たるかも…
なぜ?
思考のメカニズムの話になるのですが、例えば目の前にあるものがとっても美味しいパンだと認識できるのは、思考成果によるものだと言われています。元々持っている情報から得た成果と、新しく入ってきた情報から得た成果を比べることによって判断することです。元々の情報と新しい情報の関係性を考えることによって目の前にあるものが美味しいパンかそうではないかの識別がなされるというわけです。
目の前にあるものが『何なのか』を識別するために行なっている関係性の把握と言うものを実は、問題解決の時にも行なっています。今発生した問題は、何の事象と関係性が強いのか=この問題は何かと相関しているのか(独立している可能性もある)すなわち関係性が強い事象を正しく推測るすことができれば、問題の解決策も正しく推論できるわけです。
論理的思考性がある人はこの関係の把握を得意とし、相関関係がもっとも妥当なものへ導くのが上手なのかもしれません。
論理的思考性がある人の特徴③『冷静』
いかなる時もどことなく取り乱すことなく冷静なイメージがあります…
なぜ?
特徴②で上げたように、本質的な問題がわかると、もしかすると本質的な問題がわからない人よりもパニックを起こしにくい可能性があります。(個人の性格に依拠すると思いますが)
本質的な問題を探ろうとすると、必然的にファクトは何か、ロジックは何か、物事を分解したり、情報収集したりして現状把握を進めようとするので、冷静にならざるを得ないのかもしれないですね。
結論、ロジカルシンキングって結構大事かもしれません。
ビジネスシーンを考えると、ロジカルシンキングを身につけていて損はありません。
誰に対しても、わかりやすい説明ができて、何か問題が生じたときは最適解を求めて奔走できる。かつその間、冷静であるとくれば、もはや理想の上司像ですね。笑
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